せいかつほご
生活保護VSワーキングプア
(2008年大山典宏,PHP新書)の事例をアレンジしました。
彼氏と同棲しています。
私が働かないと,彼も仕事がないので,
短期間のバイト程度の稼ぎしかありません。
仕方がないので,私は,ずっとフルタイムで働きました。
残業もしました。
月100時間を超えたこともあります。
この仕事を辞めると,生活ができなくなります。
だから,働き続けるしかありませんでした。
朝起きました。
仕事に行けませんでした。
どうしても,行けませんでした。
精神科の病院に行きました。
仕事のストレスといわれました。
うつ病と診断されました。
離職を勧められました。
悩みました。
悩みました。
仕事を辞めました。
収入が無くなりました。
お金が無くなりました。
生活保護が受給できるでしょうか?
最後のセーフティネットと言われる生活保護ですが,
どうしても,不正受給と対比され悪であると考えられがちです。
また,自己責任なんだからと言われることもあるでしょう。
では,どこまで自己責任を問えるのでしょうか。
2人の下に生まれた子どもに自己責任を問えるのでしょうか。
津波の来るようなところに住んだ人に自己責任を問えるのでしょうか。
前記の本にも書かれていますが,生活保護の問題点は,
入口よりも,むしろ出口にあると言えるでしょう。
いったん,生活保護を受けても,そこから自立への一歩を踏み出せるような
そういう制度にしなければなりません。