成年後見と深刻な介護職員不足 Fm 水谷弁護士
弁護士法人岡山パブリック法律事務所が後見人となっている多くの高齢者は特別養護老人ホームに入所しているが、特養に入れず漂流する高齢者も多い。
介護職員不足が深刻となっているため、特養の建設をあきらめたり、新規入居者の受け入れを中止したり、部屋を一部閉鎖したり、ショートステイの中止という事態になっているからだ。
調査によると、東京では特養のほぼ半数で職員が定数に満たないそうだ。
感覚的には,常時3~4人程度は不足する感じか。3人不足すると、休日出勤が増えるから悪循環だ。
ハローワークに求人しても1人も来ない。
介護職員の有効求人倍率は東京で4.34.倍,岡山で2.39倍。全国平均は2倍。全職種の有効求人倍率は1.02倍である。
地方都市の岡山でも介護職員、ヘルパーの確保が難しくなっている。
介護職はみんな、心も体も疲れ切っている。介護職離れが続き、このままでは、介護崩壊という事態となる。
こうなると、年金と同じように、介護保険料を支払っても先はどうなることかという不信感だけがつのりそうだ。