消費生活センターの方と勉強会@津山 Fm 木島紗千恵弁護士
津山支所では毎月1回、消費生活センターで相談業務に携わられる方と勉強会を行っています。
弁護士事務所は残念ながら未だ敷居が高いのでしょう、消費者被害について持ち込まれる相談は金額の大きい事件であることが多いです。
他方で、消費生活センターに寄せられる相談は金額の大きいものから小さいものまで様々で、身近でこんなに多くのトラブルが起こっていることに驚かされます。また相談員の方それぞれが、各々の経験を生かした相談対応を実施されており、相談技術の点でも多くの気づきを与えてくれるので、本当に勉強になります。
さて、昨日はその勉強会の一環として、公益財団法人生命保険文化センターより講師を津山支所へお招きして、年金や生命保険についてお話をいただきました。
当事務所は成年後見制度を多く取り扱っており、年金事務所へ足を運ぶことも多いですし、夫婦の問題では離婚時年金分割の説明もよく行うのですが、改めて「年金」というものを学び、非常に勉強になりました。
加入期間の問題、「免除」「猶予」の仕組み、「給付金」と「保険金」の違い、法改正の内容、また個人年金保険など、「いざ何かあったとき」や自分の老後のことを考える上でも興味深く、きちんと知識を持って生活し、また契約することの重要性を実感しました。
公益財団法人生命保険文化センターでは、対象が消費生活相談員であれば5名以上、企業(社員)であれば10名以上で講師を派遣くださるようです(下記URL参照)。
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情報や商品が溢れており、何が「自分」に必要なのかを選ぶことが難しいことがあります。被害に遭わないために、また安心して暮らせるように、消費者は学び、自分で身を守ることも大切ですし、被害にあったときには信頼できる相手にすぐ相談することが非常に重要です。そういえば、私も学生のころ、架空請求を受けて、放っておけばいいと頭では分かっていても不安になり、消費生活センターへ電話相談して、助言をいただいて、大きな安心を得たことを思い出します。
新手の手口や古典的な手口で財産を狙う、という被害状況は今後も残念ながら減ることないでしょう。被害に遭わないように、被害に遭っても救済が可能であるように、ご相談くださる方に信頼と安心を与えることができるように、今後も関係機関と連携して業務に励みたいと思います。