ロンドンへ行きました。 河智弁護士
春日町本部の河智です。
昨年末に初めての海外旅行で、ロンドンへ行きました。
写真の白い建物は、ロンドンにある王立裁判所です。
王立裁判所は、観光客でも傍聴が可能でしたので、友人たちと法廷の傍聴をしてきました。
日本の裁判所の民事事件では、書面を事前に提出の上で、法廷で「陳述します」と言って終わることが多いです。一方、王立裁判所では、バリスターという法廷弁護士が、裁判官へ大量の資料をもとに「資料○○の部分をご覧ください。これは、こうで、こうなっています。(というようなことを、言っていたのだと思います。)」とプレゼンのようなことを繰り広げて説明をしていました。その後ろの傍聴席では、ソリシターという事務弁護士が、サポートのためか、やはり大量の資料を漁りながら、メモをとりバリスターへ渡しています。法廷には、大きな振り子時計が音を立てて時を刻み、その中で弁護士が懸命に説明をしたり、ときには時計の音だけ響く長い沈黙があったりと、緊張した雰囲気を感じました。
もちろん、私は英語が分からないので、何をどう説明しているのかはわかりません。しかし、国が違うと裁判のあり方がこんなにも違うものか、と一丁前に感慨にふけっていました。
2枚目のピンボケの写真は、よく分かりませんがバリスター養成所かその寮らしいです。ロンドンの和光(司法研修所とその寮である「いずみ寮」が置かれている土地)といったところでしょうか。建物を通り過ぎる時、「きっと、この建物の中にバリスターになるため頑張っている人が大勢いるのだろうな」と、自分の司法試験受験時代や二回試験(司法修習生の卒業試験のようなもの)を思い出しながら歩いていました。
初めての海外旅行は、観光地を回るだけでなく、外国の司法制度にも触れる貴重な機会となりました。皆さんも海外に行かれる事があれば、観光地だけでなく、その国の仕組みの一端に触れてみるのはいかがでしょうか。