福島からあなたへ – 株式会社 大月書店
【つながりつづけていくこと】
津山支所の弁護士高木成和です。
微力ながら岡山原発被災者支援弁護団の一員に加わっています。
武藤類子『福島からあなたへ』(2012年,大月書店)を読みました。2011年9月19日の「9.19さようなら原発5万人集会」での睦夫類子さんのスピーチの本です。森済卓さんの素晴らしい写真が添えられています。
あの日から5年が過ぎようとしています。何も変わらないように見える政治や現実に絶望してしまいそうになることもありますが,忘れないように,繰り返さないように,自分のできることをこつこつこつこつと丁寧に丁寧に頑張りたいと思います。
以下は同書p30-33のスピーチの締めくくりの文章です。
原発をなお進めようとする力が,垂直にそびえる壁ならば,
限りなく横に広がり,つながりつづけていくことが,
私たちの力です。
たったいま,隣にいる人と,そっと手をつないでみて下さい。
見つめあい,互いのつらさを聞きあいましょう。
怒りと涙を許しあいましょう。
いまつないでいる,その手のぬくもりを
日本中に,世界中に広げていきましょう。
私たち一人ひとりの
背負っていかなくてはならない荷物が
途方もなく重く,
道のりがどんなに過酷であっても,
目をそらさずに支えあい,
軽やかにほがらかに
生きのびていきましょう。
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